サイレン事典 は行

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ま行や行ら行わ行a・1一覧


ハートはドキ土器(はーと・は・どき・どき)
全盛期の美浜奈保子が1994年に出演していた大人気テレビドラマ。
詳しい内容は不明だが、名前からして恋愛ドラマであろう。しかし恋愛と土器がどう結ぶ付いているのかは謎である。想像だが、冴えない考古学者の主人公が美浜演じるヒロインと恋に落ちるとかそんな感じだろうか。
オカルトランドには、「ハートに♥♥♥♥♥ドキッ!ドキッ!キレイになろッ♪」と、このドラマのタイトルを意識したバナーが設置されている。
関連美浜奈保子

バール
てこの原理を利用して釘を抜く鉄製の工具。鉄挺(かなてこ)、もしくは「バールのようなもの」とも呼ばれる。
てこの原理を利用しやすいように、先端部分が90度に曲がっているものが多い。
高頭玲子が学校の体育館地下倉庫に置いてあったものを主に武器として利用した。
また、美奈に襲われている理沙を助けようと、牧野が手に持った武器もバールのように見える。
関連高遠玲子

廃屋(はい・おく)
荒れ果てた家のこと。
田堀にある廃屋は、須田恭也と神代美耶子、四方田春海が避難場所として利用されたり、屍人と化した前田一家が自宅として居座ったりされている。また、前田知子は八尾にだまされて廃屋に連れてこられ、屍人に襲われて半屍人となったようである。
この廃屋が誰の家なのか議論がなされたが、いまだに誰の家なのか不明である(詳しくは見解のページにて)。
田堀の廃屋は、千葉県松戸市に実在する日本家屋をモデルとしたとのこと。
関連田堀

廃車(はい・しゃ)
使えなくなった車。
刈割にある廃車は、高遠玲子がそのサイドブレーキを下ろしたことによって橋代わりにされた。
そして屍人ノ巣にあった廃車を、須田恭也がフロアジャッキで持ち上げて、その下をくぐり抜けた。この廃車のフロントガラスには大量の血のようなものがこびり付いているが…はたして。
関連

排水管(はいすい・かん)
大字波羅宿にある井戸の水を抜くための配水管。普段はそのバルブに鍵がかけられている。
関連井戸

白衣(はくい)
主に医師や薬剤師などの医療従事者や科学者、研究者、栄養士、アロマセラピスト、理科教師などが着用し実験着としても用いられる白い衣服。一般的には長袖のコート型で丈は膝下まである。
医師である宮田司郎は白衣を着ていたが、牧野を殺して"求導師としての自分"に目覚めた時より脱ぎ捨てている。
関連宮田司郎白衣の燃えカス

白衣の燃えカス(はくい・の・もえかす)
竹内多聞が見つけた、宮田司郎の白衣の燃えカス。
白衣を焼き捨てることで、「村の支配構造を影から支える」ために手を汚してきた医師としての自分を表したものと思われる。
白衣とともに牧野の遺体も燃やしたのではないかと議論されたこともあるが、真実は定かではない。
関連宮田司郎白衣

爆薬(ばくやく)
牧野(宮田)が井戸の中で見つけた九九式手榴弾のこと。眞魚川水門を破壊するために利用された。
関連牧野慶九九式手榴弾眞魚川水門

発煙筒(はつえん・とう)
正式には自動車用緊急保安炎筒と呼ぶ、他のクルマに危険を知らせる時に使用する非常信号用具。日本の車は、発煙筒か赤色懐中電灯などの備え付けが義務付けられており、備え付けられていなかったり、期限が切れていたりした場合には車検が通らない。
一般的にグローブ・ボックス(助手席の足元)に備え付けてあり、キャップを外し、キャップの頭部で茶色の部分をマッチのようにこすって使用する。燃焼時間はおよそ5分。
宮田は廃材の中に発煙筒を入れて屍人を誘導した。宮田が自車のトランクに入れていた発煙筒は、普通のものと違って永遠に燃焼し続けているが、そこは「宮田だから」で片付けるしかない。
関連宮田司郎

発光体(はっこう・たい)
合石岳では謎の発光体がしばしば発見されている。東3号斜坑開通の記念写真にもその発光体が写りこんでおり、また吉川菜美子は合石岳方面に「ちいさな光みたいな」ものが飛んでいるのを発見している。
この発光体の正体ははっきりとはわからないが、製作スタッフはUFO(いわゆる「空飛ぶ円盤」)に深い思い入れがあるようなので、それと何らかの関連性があるのかもしれない。
関連開通記念集合写真吉川菜美子

バット
野球にてボールを打つための棒状の道具。木製バット、竹片・木片などの接合バット、金属バットなどの種類がある。
名越栄治と安野依子が武器として使用した。名越の使っていたものと安野が使っていたものが同一のものかは不明。しかし最後に春海を襲っていた時、名越はバットを持っていなかったので、同一のものである可能性は高い。
関連安野依子名越栄治

ハッピー理容(はっぴー・りよう)
大字粗戸にある理容店。ここに行ったら必ずといっても良いほど「羽生蛇ヘアー」にセットされる…という事実はとりあえずない。
関連大字粗戸羽生蛇ヘアー

パトカー
パトロール・カーの略であり、警察が使用する車両のこと。緊急自動車指定を受けた警察の車両(騒音走行認定車両)であり、白黒パトカーと覆面パトカーに大別される。
白黒パトカーは、制服警官が乗務するパトカーで警察署の地域課機動警邏(けいら)係や交通課、自動車警邏隊などに配置され、正式には、交通取締り用のものを「交通取締用無線自動車」、おもにパトロール用のものを「警邏用無線自動車」という。
それに対し覆面パトカーは平時の外観は一般車両と同じ様相をしており、緊急時や対象者検挙時にのみマグネット吸着式の大型流線形赤色警光灯をルーフに取り付けて走行するパトカーで、正式には取締りに用するものを「私用概態警邏車」、要人警備に用するものを「警護車」、犯罪の捜査に用するものを「捜査車両」という。

蛭ノ塚に放置されているパトカーは白黒パトカーであり、前田知子がこのサイレンを鳴らして屍人の注意を引きつけ、また竹内多聞はここで弾丸を補充した。
関連蛭ノ塚

はないちもんめ
子供の遊びのひとつで、その際唄われる童謡の名前。
一般的な遊び方はまず二組に分かれ、向かい合って横1列に並び手をつなぐ。そこでジャンケンをして買った組から「買ってうれしいはないちもんめ」と唄いながら一斉に前に出て最後の「め」のところで片足を前に蹴る。それに続いて負けた組が「負けてくやしいはないちもんめ」と唄いながら同じように前に出て最後の「め」のところで片足を前に蹴る。その間、買った組は後ろに下がる。それから同じように唄いながら交互に前に出て、「あの子がほしい」「あの子じゃわからん」「この子が欲しい」「この子じゃわからん」「相談しよう」「そうしよう」というところまで唄ったら、相手の組から誰を仲間に引き入れるか相談する。決まったらさっきと同じように「恭也くん(仮)がほしい」「美耶子ちゃん(仮)がほしい」とやり、呼ばれた人同士が前に出てジャンケンをします。それに負けた組の人は、買った組の方に引き入れられる。それを繰り返して人がいなくなった組、もしくは人数の少ない組の負けとなる。
その最中に唄われる童謡は地方や時代によってまちまちだが、ここでは第2日15時にて前田知子が唄っているものを抜粋する。
買ってうれしい はないちもんめ
負けてくやしい はないちもんめ
隣のおばさん ちょいと来ておくれ
鬼がいるから 行かれない
お布団かぶって ちょいと来ておくれ
お布団グルグル 行かれない
お釜かぶって ちょいと来ておくれ
お釜底抜け 行かれない
あの子がほしい
あの子じゃわからん
この子がほしい
この子じゃわからん
相談しよう
そうしよう

※「お布団グルグル」の部分は「お布団ボロボロ」かもしれないが、「グルグル」にしか聞こえないのでそのように表記した。
また春海を見つけると知子は「春海ちゃんがほしい」と言ってくる。
なおこの童謡は、いわゆる口減らし(生活費を稼ぐために、子供などを奉公に出したり、養子にやったりすること)の唄であるようである。「はないちもんめ」とは「花一匁」であり、花=子供、一匁=ごくごく軽い重さの単位。つまり子供が非常に安い値段で売られていくということを表した唄であるという。
とは言え、知子がこの唄をうたっていることと、口減らしはおそらく関係ないだろう。
関連前田知子

羽生蛇酒造協会(はにゅうだ・しゅぞう・きょうかい)
羽生蛇村きき酒大会を主催している協会。

関連羽生蛇村きき酒大会

羽生蛇水門(はにゅうだ・すいもん)
眞魚川上流に位置する水門。1976年9月に改修工事が行われる予定だったが、同年8月に起こった異変により異界に取り込まれている。
羽生蛇村には羽生蛇水門と眞魚川水門の二つのダムがあるが、どうやら羽生蛇水門の別名が眞魚川水門のようである。
呼び名はどうあれ、牧野(宮田)が破壊したダムは、その底に27年間サイレンの誘惑に耐えてきた人たちがいたのであるから、27年前に異界に取り込まれた古い水門である。
関連眞魚川水門

羽生蛇蕎麦(はにゅうだ・そば)
言わずと知れた羽生蛇村の名産。大字粗戸の食堂にて食べることができた。他には類を見ない、まるで輪ゴムのような弾力と強いコシの麺。そして、スープも独特の味で甘さと辛さの絶妙なバランスがこの麺を更に美味しく引き立てている。330円。
作り方は、多めの沸騰したお湯で麺を3分間ゆで、麺をざるにあげ、冷水でよくそそぐ。肉水、酢、唐辛子、砂糖で作ったスープに麺を入れ特製苺ジャムを乗せて完成。お好みで季節の果物を加えても良いらしい。
実際に作る場合は、岩手県盛岡市の名物の盛岡冷麺のキムチを苺ジャムに変えるだけで良い。たったそれだけの手間で簡単にどうあがいても絶望感を味わえます。
関連大衆食堂?

羽生蛇村立中学校(はにゅうだ・そんりつ・ちゅうがっこう)
前田知子が通っている中学校。

関連前田知子

羽生蛇つちのこ委員会(はにゅうだ・つちのこ・いいんかい)
羽生蛇村ではつちのこの目撃例があるらしく、つちのこを生け捕りにした者には羽生蛇つちのこ委員会から賞金100万円を与えられる。村おこしの一環であろう。
関連つちのこ

羽生蛇トライアングル(はにゅうだ・とらいあんぐる)
羽生蛇鉱山でしか採取されない希少な三隅錫(すず)によって作られた地域特産品。
鳴らすたびに音色が違う、という世界でも非常に珍しい特徴を持つが、演奏会などでは大変使いづらいという欠点も持っている。
吉川菜美子のランドセルに入っており、『異聞』第一話で菜美子は助けを求めるためにこのトライアングルを鳴らしていた。
名前の元ネタは言うまでもなく、「魔の三角地帯」として知られるバミューダ・トライアングル。
関連吉川菜美子三隅錫

羽生蛇ヘアー(はにゅうだ・へあー)
牧野慶・八尾比沙子・神代淳・神代亜矢子などのように、真ん中できっちり分ける髪型のこと。
特にこの名称である必要はないが、「さぶろうぺーじ」さんでこの名称をつけられ、語呂が良いので採用させていただいた※「羽生蛇ヘアー」の初出は2ちゃんねるだそうです。
関連牧野慶八尾比沙子神代淳神代亜矢子

羽生蛇村(はにゅうだ・むら)
某県三隅郡の山中に存在する村であり本編の舞台。ただしゲームにおける羽生蛇村は時空の歪みのため、1976年の羽生蛇村と2003年の羽生蛇村が混在している。
村は一風変わった地域信仰と風習、伝承が取り巻き、どこか時代から取り残されたような雰囲気を漂わせている。
たびたび土砂災害に襲われ、戦時中には「××村三十三人殺し」という猟奇殺人が起こった村として知られ、近隣の村からは「神隠し村」と呼ばれるほど行方不明者が相次ぐ場所とされている。また、つちのこやUFOらしき発光体がしばしば発見されるというミステリースポットでもある。
名産は羽生蛇蕎麦、羽生蛇トライアングル。

しかしその裏では、<神>である堕辰子復活のために生贄を捧げる秘祭を執り行っている村であり、村で起こっている不思議な現象のほとんどはこの儀式と密接な関係がある。とは言え村人の中にもこの秘祭について詳しく知っているものは少ないようである。
そして村人(の全員?)は八尾比沙子の血族であり、そのため村全体が呪われている。
名前の由来はバミューダ・トライアングルであろうが、バミューダを当て字にした羽生蛇は羽の生えた蛇で堕辰子の形状を表していると言える。

なお新潟県に羽生田(はにゅうだ)という場所が実在するが、羽生蛇村とは関係ないだろう。
関連堕辰子八尾比沙子眞魚教儀式三隅郡土砂災害
××村三十三人殺しつちのこUFO
羽生蛇蕎麦羽生蛇トライアングル

羽生蛇村異聞(はにゅうだむら・いぶん)
1976年に起こった異変に深く関わっている人物の視点から描かれた外伝小説。全五話。公式サイトと『マニアックス』で全話読むことができ、『攻略本』には第三話と第四話が掲載されている。
ゲームのみでは知ることができなかった事実を、この外伝小説を読むことで理解することができる。
第一話は吉川菜美子の視点から、異界との狭間に落ち込んでしまった少女の悲痛な運命が描かれている。
第二話では先代・神代美耶子の視点から、神の花嫁として生まれてきた彼女の心情と、結果的に村に災厄をもたらすことになるいきさつが描かれている。
第三話は、牧野慶の義父・牧野怜治の視点から、自らの過失で災厄を招いてしまった求導師としての苦悩が描かれていると同時に、牧野・宮田の悲痛な運命の秘密を明かす重要なエピソードともなっている。
第四話では志村晃の従兄弟である志村貴文の視点から、晃の息子・晃一と先代・美耶子の末路が描かれ、第二話でも登場した神代家の女中・澄子の意外な正体が明かされる。
そして最終話である第五話では、1976年の異変で数奇な運命に巻き込まれた双子の兄弟、吉村孝昭(牧野慶)と吉村克昭(宮田司郎)の視点から描かれ、最後には牧野慶の悲惨な末路が語られる。
企画立案・シナリオを担当した佐藤直子が執筆を担当した。
関連吉川菜美子神代美耶子(先代)牧野怜治志村貴文
吉村孝昭吉村克昭
佐藤直子

羽生蛇村きき酒大会(はにゅうだむら・ききざけ・たいかい)
羽生蛇酒造協会が主催している利き酒大会。
2003年に開かれた第33回の大会では、石田徹雄が優勝を勝ち取り、賞品として「大予言」を受け取っている。
関連石田徹雄大予言羽生蛇酒造協会

羽生蛇村小学校折部分校
(はにゅうだむら・しょうがっこう・おりべ・ぶんこう?)
四方田春海が通学し、高頭玲子と名越栄治が教師として勤務する小学校。過疎化が進んでいるため、2学年1クラスという非常に小規模な学校である。
校内は2階建ての小さな校舎と体育館で構成されており、校舎には教室と職員室、図書室などが設けられている。
関連高遠玲子名越栄治四方田春海

羽生蛇村風土記(はにゅうだむら・ふどき)
羽生蛇村の風土、歴史、伝説を記した冊子。羽生蛇村役場が発行している。
その中の"羽生蛇村の成り立ち"という項目によれば、羽生蛇村では縄文、弥生、古墳時代の遺物などが発見され、縄文早期から人の営みがあった歴史が残されているようである。
なお『風土記』といえば、奈良時代初期に元明天皇が諸国に編纂を命じた官撰の地誌で、地方の文化風土や地勢などを国ごとに記録編纂されたものであり、出雲国風土記や常陸国風土記、播磨国風土記などがある。もちろん羽生蛇村風土記は、こんな歴史的なものとは関係なく、ただのガイドブックである。

羽生蛇村民話研究会
(はにゅうだむら・みんわ・けんきゅう・かい)
羽生蛇村の民話や伝承などを研究する団体。羽生蛇村民話集を編纂した。
関連羽生蛇村民話集

羽生蛇村民話集(はにゅうだむら・みんわ・しゅう)
羽生蛇村民話研究会が編纂した羽生蛇村に伝わる民話を記した冊子。
一見、子供向けの読み物のように思えるが、民話の一つである"空から降ってきた魚"は、ある程度物語の核心をついた情報を与えており、「空から降ってきた魚」=堕辰子、「一匹ずつ魚を天に返す」=神代家の娘を異形の神のもとへ嫁入りさせる、と解釈すれば、ほぼ正確に「羽生蛇村にかけられた呪い」の輪郭をトレースすることができる。
この民話集は『異聞』第一話に登場する吉川菜美子が小学校の図書室から借りており、菜美子が不完全な屍人となった後に、本人の手で返却されている。
美浜奈保子は小学校の図書室でこの民話集を発見して、この民話集で得られた情報と志村晃の語った言葉から「永遠に生きる女」のことを知り、疲れ果て意識が朦朧とする中、永遠の若さと美貌を手に入れるべく、自ら赤い水の中に身を沈める。
また、一度だけ八尾比沙子もこの民話集を借りたことがある。本来の目的を思い出すために読んでいたのだろうか。
関連美浜奈保子吉川菜美子羽生蛇村民話研究会
図書室

羽生蛇村役場報(はにゅうだむら・やくばほう)
羽生蛇村役場広報課が発行している役場報。
1976(昭和51)年6月発行の役場報では、羽生蛇水門改修工事のお知らせ、協働で進める村づくり、成人各種健康診断、住民相談の利用について書かれてある。
1976(昭和51)年7月発行のものでは、土地区画整理のお知らせ、消防団の入団式、情報ひろばの拡充、健康づくり教室について書かれている。
関連羽生蛇水門情報ひろば健康づくり教室

羽生蛇 41 さ 99−08
(はにゅうだ・よんじゅういち・さ・きゅうじゅうきゅう・の・ぜろはち)
眞魚川護岸工事現場にある軽トラックのプレートナンバー。
「さ」の部分は「き」にも見えるが、それだと事業用になり、事業用の軽自動車のナンバープレートは黒色地に黄色文字であるから、「さ」で間違いないだろう。
関連軽トラック眞魚川護岸工事現場

羽生丸(はにゅう・まる)
『マニアックス』掲載の伊藤潤二書き下ろしのアナザーストーリー『魔声』で、主人公たち漁師が乗っていた船の名前。
なお、『SIREN2』では「羽生丸」という釣り船が夜見島近海で行方不明になったという事件が起きている。
関連『魔声』伊藤潤二

羽根屍人(はね・しびと)
赤い海へ海送りされた半屍人が変異する、いわば屍人の第二段階の一つ。甲殻類のような頭部と、トンボのような4枚の羽根が特徴。短銃や猟銃で上空から攻撃してくるため、飛び道具を持っていなければ基本的に撃退することはできない。この形態に変容する条件として性別が関係あるのかは不明。登場人物の中では、志村晃と石田徹雄がこの形態で登場する。
関連石田徹雄志村晃

「ぱらいぞうにまうづ」
『異聞』第一話にて、不完全な犬屍人として異界から戻ってきた吉川菜美子が言ったとされる言葉。
「ぱらいぞう」=パラダイス=楽園、「まうづ」=詣ず=行く、と解釈して「楽園に行ってきた」というような意味だと思われる。
諸星大二郎の『生命の木』という作品内にある、「みんな ぱらいそさ いくだ!」 「おらといっしょに ぱらいそさ いくだ!!」という台詞が元ネタか。
関連吉川菜美子

波羅宿(はらやどり)
大字波羅宿

「春海ちゃんの匂いがするよ〜」
(はるみ・ちゃん・の・におい・が・するよ〜)
名越栄治にロリコンの代名詞を与えた迷台詞。
というか「におい」って…
関連名越栄治

半屍人(はん・しびと)
赤い水を一定量体内に取り込み、サイレンに呼ばれて変容した屍人の第一段階。人間より知能は劣るものの、身体能力は人間とそれほど大きく変わらない。ただ、不死身である分、人間ならば怖じ気づくような行動も平気でとることがある。目から流した血の涙が特徴の一つだが、これは赤い水と入れ替わりに自らの血を流しているという生理現象に過ぎず、一部には血の涙を流していない屍人も存在する。
半屍人は完全な屍人になる準備ができるまでは他の屍人たちと共同体を築き、人間だった頃の生活パターンをなぞって行動する。そして準備ができた者は、サイレンの音に導かれ、赤い海に向かって海送りされていく。
関連赤い水海送り

半々屍人(はんはん・しびと)
神代淳いわく「あっち側に行くのも時間の問題」である状態のこと。つまり赤い水を大量に取り込み、いつ屍人になってもおかしくない状態のことを言う。前日23:11:03の石田徹雄が屍人なのか人間なのを議論した際に便宜上生まれた言葉であるので、公式的なものではない。

ビーズ人形(びーず・にんぎょう)
ビーズで作った人形。
羽生蛇村に異変が起きる数日前、神代美耶子と出会ってすぐに打ち解けた四方田春海は、美耶子に手作りのビーズ人形をプレゼントしている。黒いワンピースに黒い髪の少女をモチーフにしていることから、モデルは神代美耶子であることは明らかである。
美耶子はこのビーズ人形を大切に持っていたが、田堀の廃屋内で紛失し、後にそれを春海が発見している。
ちなみに『マニアックス』の巻末プレゼントで、このビーズ人形を5名にプレゼントされたことがある。
美耶子日記によると「頭でかずぎて似てない」そうだ。
関連神代美耶子四方田春海

稗え田ノ木ノ実(ひえだ・の・きのみ)
羽生蛇村に伝わる聖典「天地救之伝」の一節。永遠の生命を与えるという木の伝承について書かれてある。
楽園に2本の木が生えており、神王は、その木の実は禁断の実であるから食べることを禁じた。
この"禁断の実"という概念は、羽生蛇村では"堕辰子の肉"に置き換えることができる。そして、禁断の実を食べた罰として、羽生蛇村は「堕辰子による呪い」をかけられたのである。
2本の木の実とは、神代家に生まれる姉妹のことを表しており、儀式においては、妹を神のもとへ捧げられ、姉は次代の実を生むために現世に残る。
この伝承のモチーフとなったのは、『創世記』に登場する知恵の木と生命の木。アダムとイヴは知恵の木の実を食べてしまったことにより、楽園を追放されてしまう。
名前の元となったのは、諸星大二郎の「妖怪ハンター」シリーズの主人公・稗田礼二郎であろう。ちなみに「妖怪ハンター」シリーズの中には『生命の木』という作品がある。
関連天地救之伝

火掻き棒(ひかき・ぼう)
暖炉や石炭ストーブなどの火を掻き出すために使われる棒。須田恭也が武器として使用し、須田恭也の代名詞とも言える。
これを入手し、ずっと使っていることに対し、「もっとマシな武器を探してくれ」などと思うプレイヤーはたくさんいたのではないだろうか。
関連須田恭也

引き上げる(ひき・あげる)
登場人物が同行者を連れている時にできる基本行動。高い段差をよじ登ることができない同行者を引き上げる。
ちなみに「引き上げる」とやっておきながら引き上げないと、同行者からいろいろ言われる。

非常ベル(ひじょう・べる)
火災などの非常事態が起きたとき、それを周囲に伝えるために鳴らす警報機。
高遠玲子が屍人を誘導するために利用し、恩田理沙は宮田たちに危険を知らせるため鳴らした。
一度は押してみたいと思う人が多いようだが、大迷惑になるので押してはいけない。また、押したは良いが止め方が分からず、騒音のなか困惑してしまう人も多いようである。止め方には、押したボタンを引くことにより止まるタイプと、レバーを動かしリセットすることにより止まるタイプがある。高遠は止め方を知っているのか、いとも簡単に非常ベルを止めることができる。
関連高遠玲子恩田理沙

ヒットマン女豹(ひっとまん・めひょう)
美浜奈保子が1999年に出演したVシネマ。
名前の元ネタを考えてもあまり意味はないのだが、『悲しきヒットマン』と『殺戮の女豹』あたりか。
関連美浜奈保子

火の見櫓(ひのみ・やぐら)
火災の際により早く火災現場を見つけ出し、周辺に連絡を入れる為に半鐘という鐘を鳴らして、周辺に災害の警告をする櫓のこと。
近年では、老朽化やサイレンなど他の警報方法の登場などの理由で解体されることが多く、解体されていなくてもスピーカー置き場やホースを干す場所としてしか利用されていないことが多く、ただ放置されて朽ち果てているものも少なくない。
大字波羅宿にあった火の見櫓も、半鐘が撤去されて、代わりにスピーカーが取り付けられており、1976年の時点ですでに火の見櫓としての利用を止めていたようである。
外国ではあまり例を見ないものであり、同じ形の物がふたつとしてなく、皆違うデザインをしているため、火の見櫓に興味を示す人も多いようである。日本的風景を支える一要素と言えるであろう。
竹内多聞は火の見櫓に登って校内放送を聞き、同じ場所で志村晃は屍人から逃げ回る安野依子を見つけた。
関連校内放送

比良境(ひらさかい)
旧宮田医院ならびに宮田医院新病棟がある地域。
名前の由来は、現世と黄泉の国との境であるとされる黄泉比良坂(よもつひらさか)。
なお、宮田の居住地と思われる宮田医院新病棟の本籍は、××県三隅郡羽生蛇村比良境4392。
関連宮田医院旧宮田医院

蛭ノ塚(ひるのつか)
村に「眞魚教」が確立するはるか以前から存在し、土着信仰の拠り所となっていた地域。27年前の災害でその大部分が異界に巻き込まれている。
はるか昔、村人は土着信仰の中心として蛭子を祀っており、神社も建てられているが、村のほとんどが「眞魚教」の信徒となってからは、打ち捨てられ、忘れ去られつつある存在であったようである。
関連水蛭子神社

拾う(ひろう)
登場人物ができる基本行動。地面などに落ちていたり置かれてあるアイテムを拾い上げる。

藤澤孝史(ふじさわ・たかふみ)
『SIREN』シリーズのプロデューサーを担当した制作スタッフ。
1965年生まれ。1994年ソニー・コンピュータエンターテインメントに入社。『ウンジャマ・ラミー』、『ビブリボン』、『パラッパラッパー2』などの代表作ほか、"Play Station"シリーズの起動音も手がける。
『マニアックス』には彼のインタビューも載っている。 また『SIREN2』には屍人・一藤二孝などのキャラクターとして登場している。

藤沢貴史(ふじさわ・たかふみ)
「ダークネスJAPAN」のプロデューサー。
名前の元となったのは、『SIREN』のプロデューサーを担当した制作スタッフの藤澤孝史。
関連ダークネスJAPAN藤澤孝史

双子(ふたご)
双生児とも呼ばれる、同じ母親の胎内で同時期に発育して生まれた二人の子供。一つの受精卵がある原因で分裂(多胚化)して生れる一卵性双生児と、卵子がある原因で二つ排出(多排卵)され受精して生まれた二卵性双生児とに大別される。前者は遺伝子が同じであるので性別は同じだが、後者は卵子が違うので性別が異なる場合もある。
昔、日本では双子などの多胎は"畜生腹(ちくしょうばら)"などと呼ばれ、忌み嫌われていたこともあり、生まれてきた子供を一人だけ残して、里子に出したり殺したりしていたと言われる。
また1847(明治7)年12月13日に出された太政官布告によって、双子などの多胎の場合、先に生まれた方を兄姉と定められたが、それ以前は先に生まれた方を弟妹とする地域が多かったようである。なお、12月13日は双子の日とされている。
牧野慶・宮田司郎、恩田美奈・理沙は一卵性の双子である。
また、宇理炎を象徴的に表したレリーフには、剣と盾をそれぞれ持った双子の天使が浮き彫りにされている。
関連恩田美奈恩田理沙牧野慶宮田司郎宇理炎

ブレイン
頭脳屍人の正しい読み方。しかしこの呼び方は使用せずに、「ずのうしびと」とか「ずのう」などと呼んでいる人がほとんどであろうと思われる。
関連頭脳屍人

ブレーカー
電気回路に規定以上の電流や異常な電流が流れた時に、自動的に電流を遮断して電気回路を保護する安全遮断装置。アンペアブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーの種類があり、その3つが取り付けられている分電盤をまとめてブレーカーと呼ぶこともある。アンペアブレーカーは家に入ってきた電流が最初に流れる場所で、契約以上の電流が流れると遮断される装置のこと(関西・中国・四国の電力会社では取付けられていないらしい)。漏電ブレーカーは配線や電気器具が漏電している時に電流を遮断する装置のことで、安全ブレーカーは回路別に電気の使用量が許容量を上回った時に、電気の供給を止める装置である。
ブレーカーによって電流が遮断された状態を「ブレーカーが落ちた」と表現し、その場合、ブレーカーのスイッチを上げなければ電力が供給されない。ブレーカーの場所をあらかじめ確認しておかないと、たとえば夜中にブレーカーが落ちてしまった場合、暗闇の中ブレーカーの場所をあてもなく探すはめになる。
一般的にブレーカーは屋内に取り付けられているが、屋外に取り付けられてある場合もあり、そのようなブレーカーが落ちた場合、たとえ台風の日だろうと家の外に出てブレーカーを戻さなければならない。田堀の廃屋のブレーカーも、屋外に取り付けられており、しかも玄関や勝手口からは少し歩かなければならない場所にあるので、ブレーカーが落ちてしまった時はかなり面倒だったのではないかと思われる。
恩田理沙は廃屋のブレーカーをオンにして台所の換気扇を使えるようにし、また須田恭也は離れのブレーカーを切って屍人を離れからおびき出した。
関連廃屋恩田理沙須田恭也

プレハブ小屋(ぷれはぶ・ごや)
眞魚川護岸工事現場に建てられてあった建築物。
プレハブとは、プレハブリケイティド(prefabricated)の略で、あらかじめ工場生産された部材(床、壁、天井など)を現場に運んで組み立てる工法で、工業化住宅とも呼ばれる。工場での生産度合いが高い分、現場での工期は少なくてすむので、短期間・低コストで建物を建てることができる。工事現場などの仮設事務所として使われるイメージが強いが、現在では一般住宅やオフィス用建築などにも利用されている。
主要構造体の材質によって、木質系、鉄骨系、コンクリート系に分類され、工法的には、工場で壁面や床面を規格生産したものを現場で組み立てるパネル方式と、立体的に組み立てたものを現場に据え付けるだけのユニット方式がある。
関連眞魚川護岸工事現場

フロアジャッキ
車体を持ち上げるのに使う工具。
使い方は、ジャッキアップポイントにジャッキをかけて車体を上げる。ジャッキアップポイント以外の場所にジャッキをかけて使うと、車体が傷ついたり壊れたりするので注意。車体を上げた後は、安全のために「ウマ」と呼ばれるジャッキスタンドをかけて作業したほうが良い。
恭也は解体屋で見つけたフロアジャッキを使って、廃トラックの車体を持ち上げ、その下を潜り抜けた。
なお、ホームセンターで売っている安物のフロアジャッキを使った状態で、車体の下に潜りこむ行為は危険なのでやってはいけない。
関連須田恭也

ベール
女性の髪や顔を覆う、薄い布や網のこと。
八尾比沙子の身につけていた求導服のベールは、八尾が恭也と出会った時に脱ぎ捨てられ、それが風に運ばれて石川家の2階のベランダに引っかかっていた。それをわざわざ牧野が苦労して手に入れた。
関連八尾比沙子

ヘタレ
情けなかったり臆病だったりすること。また、その人。つまり牧野慶みたいな人。そのため、牧野は「ヘタレ」と呼ばれている。
もともとは関西の方言。語源は「へたる」という動詞の名詞化であって、「屁たれ」ではないらしい。
関連牧野慶

ヘッドホン
再生装置や受信機から出力された電気信号を、耳に接近したスピーカーを用いて音波(可聴音)に変換する装置。ステレオホンとも呼ばれる。耳に差し込む簡易な型式のものはイヤホンと呼ばれ、マイクロフォン(マイク)を備えたものはヘッドセットとよばれる。
駆動方式によって、ダイナミック型、コンデンサ型、圧電型に分けられる。ダイナミック型とは磁石を取り付けたダイアフラム(振動板)が前後に振動する方式で、最も一般的なものである。コンデンサ型とは金属の板(固定極)に音が出るように多数の穴をあけ、その間に「振動膜」と呼ばれる極薄の振動板を置き、固定極に加えられた電圧により振動板を動かせて音を出す方式で、コンデンサ型ヘッドホンは「イヤースピーカー」とも呼ばれる。圧電型は薄い圧電体を2枚の金属板で挟み、電圧を加えることによって振動を発生させる方式である。
構造によってはオープンエアー型、密閉型に分かれる。オープンエアー型は、発音部分の背面が開放されており、音が自由に出入りできるものである。そのため音漏れも激しいが、装着感には優れ、音質も密閉型に比べて良い。それに対し密閉型は、発音部分の背面を密閉したもので、外部の音を遮断し、音漏れを防ぐ際に好んで利用される。
また装着方法によって、ヘッドバンド型、ネックバンド型、耳掛け型(クリップ型)に分けられる。
須田恭也はジェノサイド・エンドで、屍人たちを殲滅する時に、ヘッドホンを装着していた。その時に聞いていたのが『THE BUSTER!』なのかは不明。ヘッドホンをどこから調達してきたのか、という謎が残っているが、プレイヤーに見えないだけで、最初から持ち歩いていたものと思われる(いわゆる「ゲームの都合」)。ヘッドホンの種類は、耳掛け型か。
『SIREN』に限らず、ホラーゲームをやる時は、密閉型のヘッドフォンを付けた方が臨場感が味わえる。
関連須田恭也ジェノサイド・エンド『THE BUSTER!』

ペルソナ
ユング心理学において、人間が社会で暮らしていく時に、他者に対して接する役割をあらわす顔であり、その仮面としての機能を指す概念。多くの場合、職業や社会的地位にあたり、人によっては実に多数のペルソナを持つことがある。たとえば、仕事場での自分、親の前での自分、恋人の前での自分、友達の前での自分というように、人は場所や相手によって微妙に自分を演じ分けている。その様々な顔を象徴的にあらわした仮面の事を「ペルソナ」という。そして、そのペルソナによって覆い隠された、自我とはもう一つの別の自分を、ユング心理学において「シャドウ」と呼ぶ。
ペルソナ自体は社会的な存在であるが、ある特定のペルソナを被りきってしまった人は、他の役割を果たさなければいけない時にまで、その仮面で生きていこうとしてしまう事がある。たとえば、ある会社の重役に就いている人が、家庭にまでその仮面を持ち込み、家族に対して自分の部下のように接してしまうというようなことである。こういった、一面的な生き方しか出来なくなってしまい、場面場面のあるべき時にあるべき姿でふるまえなくなってしまった人は、周りの人間関係に大きな摩擦を生むことになり、他人も自分も傷つけてしまうことが多くなる。

数奇な運命により、光と影の2つの道を別々に歩んでいった双子の兄弟・吉村孝昭と吉村克昭。その弟である吉村克昭は、村医である宮田家を受け継ぐべく"宮田司郎"という仮面をかぶって日常を送っている。しかし運命が違えば、自分こそが教会の求導師として脚光を浴びるはずだったのである。宮田にとって、求導師としての自分は、"医師・宮田司郎"というペルソナに抑圧されながら、シャドウとして肥大していった。
そして第3日7:42:44で宮田司郎の、吉村克昭のペルソナとシャドウは融合することになる。
関連シャドウ吉村克昭宮田司郎

奉神御詠歌(ほうしん・ごえいか)
聖歌集に収められている来訪神の威光を称える歌のひとつで、『SIREN』のイメージソング。
ホーミー(ホーメイ)と呼ばれる、モンゴルの伝統的な喉歌の唱法のひとつ、カルグラを用いて構成され、独特なハーモニーが奏でられている。
その歌詞と意味は以下の通り。

 敬い申し上げる 天におわす御主
 光り輝く御姿で 現れ給う※1
 ぐるりや※2三つの御印※3を持って拝み奉る
 一つや二つ三つを過ぎたれば天の理
 我等父母の咎に罰を※4 加え給う事無し
 我等の弱きありまを 限り無しものにし給う※5
 御主のおいでます 楽園をお連れ給う※6

(コーラス部分※7
 ほってろですきりんとすぴりとさんとのみつのびりそんな※8
 ぐるりや※9ぐるりやぐるりやぐるりや
 きりとやえれんぞ※10きりとやえれんぞきりとやえれんぞ

※1 684年の羽生蛇村に堕辰子(幼体)が降臨した様子を称えている。
※2 「ぐるりや」は聖なる輪、つまり虚母ろ主を表している。
※3 「三」は現存世界の限界を示す数字(一次元・二次元・三次元、誕生・生・死)。この元ネタは萩尾望都『銀の三角』。
※4 神代家の始祖である八尾比沙子が、神の子である堕辰子の肉を食べたという原罪を表す。
※5 有限の魂を無限の魂にして下さい、という意味。なお、この部分は収録の段階でカットされている。
※6 神の世界である赤い海の向こう側(常世)へ迎えて下さい、という意味。
※7 コーラス部分は羽生蛇村の神を称える聖なる言葉。昔、異教の教えが混入した際、異教語を日本人の耳で聞き覚えしたため、呪文のようになっている。屍人の中にも、この一部を呟いているものがいる。
※8 三つの御印を持って神の子を敬う、という意味。
※9 聖なる輪が回る様子を表している。
※10 神よ、私たちを憐れんで下さい、という意味。

作曲  冷水ひとみ
作詞  佐藤直子
Vocal  柚楽弥生
     倍音S
     尾引浩志、岡山守冶、青山雅明
     徳久WILLIAM幸太郎
Mix   SMC
     種村尚人、高山浩也
関連聖歌集佐藤直子

ホース
ゴムやビニールなどで作られた、水・ガスなどを送る管。
竹内多聞は、宮田病院で2階の水道水を1階へ引き寄せるためにホースを利用した。
関連竹内多聞

星川航空社(ほしかわ・こうくう・しゃ)
1975(昭和50)年の羽生蛇村の航空写真を撮影した会社。
関連航空写真

星を見る会(ほし・を・みる・かい)
2003年8月2日(土)の20:00〜23:30に、羽生蛇村小学校折部分校の校庭で開かれていた、333年ぶりに飛来する彗星を観測する夏期教室。
生徒としての参加者は四方田春海ひとり。他は付き添いとして高遠玲子、名越栄治が一緒に参加していた。高遠と春海が夜中の学校に二人でいたのは、この会に参加していたためである。
関連高遠玲子名越栄治四方田春海

ポスト
1.郵便ポスト。郵便はがきや封筒を投函するための箱で、正式名称は郵便差出箱という。
1871(明治4)年4月20日の新式郵便制度のスタートにあわせ、東京・京都・大阪の3都市と、東海道の各宿駅間に「書状集箱」といわれるポストが設置されたのが始まり。その翌年には「郵便箱」と表示された黒い柱型のポスト(いわゆる"黒ポスト"。当時の人の中には、「垂れ便箱」と読んで公衆便所と勘違いした人もいたらしい)が登場したが、夕方以降に見えにくかったため1888(明治21)年に赤い色のポストが登場した。それ以降さまざまな形のポストが登場したが、物資の入手が軌道に乗るようになった1949(昭和24)年に郵便差出箱1号丸型という通称「丸ポスト」と呼ばれる円筒形のポストが登場し、広く流通した。それから現在にいたるまでにポストは角型のものに交換されていったが、「丸ポスト」は今でも地方で見かけることができる。
郵便ポストの色は基本的に赤色だが、速達用として青色のもの、国際郵便用としての黄色いものなどが存在する。
郵便ポストは街頭のみならず、工場などの私有地内を含めさまざまな場所にあり、特殊なケースでは山頂や海底(すさみ町)にあるものも存在する。海底であろうと収集時間になれば収集し、配達先へ投函される。和歌山県にあるすさみ町の海中ポストは「世界一深いところにあるポスト」としてギネスに載ったこともある。
郵便事業の主体が郵政事業庁から日本郵政公社に変更になって以降、窓口の拡大を狙いコンビニエンスストア各社と提携し、ローソン、サークルKサンクス、am/pm店内に郵便ポストが設置されている。
羽生蛇村の大字粗戸にある煙草屋には「丸ポスト」が設置されている。また、第3日2時に恭也が見た夢では、恭也と美耶子が草原に置かれてある「丸ポスト」に寄り添いながら語り合った。そして第3日3:00で、恭也・竹内・牧野が気絶していた場所には、その時と同じ「丸ポスト」が置かれてある。

2.郵便受け。配達される郵便物や新聞などを受け取るための装置。
ゲームに登場する郵便受けには、羽生蛇村役場報や安野依子の絵葉書などが投函されている。役場報はわからないが、絵葉書は屍人が高谷家の郵便ポストに投函したのだろう。
関連須田恭也神代美耶子
羽生蛇村役場報絵葉書

細川 聖可(ほそかわ・せいか)
高遠玲子のモデルと声を担当した役者さん。
1979年9月24日高知県生まれ。O型。趣味:洋画鑑賞、カラオケ、NHKで外国語の勉強。特技:卓球、土佐弁、外国語。
主に声優として活躍されており、経歴として『まぼらほ』での結城松葉役、『涼風』での羽柴美紀役などがある。現在はテレビ東京系で放映されているアニメ『エア・ギア』で、野山野蜜柑(ミカン)役として活躍中。
また、ブログ「声優・パール細川のキラキラ日記」を展開中。ちなみに「バール細川」ではないです。
関連高遠玲子

焔薙(ほむらなぎ)
神代家の家宝。眞魚岩から採取された隕鉄を精錬して鍛えられた刀で、天の神の力が宿るとされており、鍔の部分には、マナ字架が透かし彫りにされている。
神代家に伝わる書「焔薙ノ事」によれば、かつて羽生蛇村が異教の弾圧にあった時、強力な神の武器とされる焔薙の力により、村は何度も救われたという。
いんふぇるので恭也が堕辰子と戦った際には、天空から舞い降りてきた木る伝が焔薙に宿り、堕辰子の首を切り落とすほどの力をもたらした。
関連木る伝




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