サイレン事典 さ行

あ行か行| さ行|た行な行は行
ま行や行ら行わ行a・1一覧


再生(さいせい)
赤い水の影響を受けた人間や屍人は、その身体に傷を負っても自然と治癒し、完全に赤い水を取り込んだ屍人は、たとえ身体の一部を切り落としたとしても再生してしまう。人間の身体を切り落としたりした場合は、血液がなくなり、その代わりに赤い水が吸収され屍人化するので、結果的に再生するものと思われる。
関連赤い水

賽銭箱(さいせん・ばこ)
御賽銭を入れる箱。常識的にはお金を入れる(ゲームセンターのメダルなどは入れないようにしましょう)。
水蛭子神社にあった賽銭箱は、屍人たちにお金を拾わせて、その隙に逃げるために、知子にひっくり返された。
関連水蛭子神社前田知子

祭壇の偶像(さいだん・の・ぐうぞう)
人形と魚の骨、各種のガラクタを寄せ集められて作った偶像。田掘の廃屋の仏壇に祀られていた。
羽生蛇村は、かつて異教(ぶっちゃけキリスト教)が弾圧された時代に、迫害を避けるために魚を神のシンボルとして崇拝するようになった。ガラクタまで祭壇に収められているのは、漂着した神を祀るという行為から転じて、川などに流れ着いた物までも神聖視する動きにつながったためらしい。
ちなみに、この偶像に使われた人形(皿の上に乗っかっている頭部)の代金だけも6000円以上したようである(なお、胴体部分は未使用)。
関連廃屋

サイレン
1.堕辰子の鳴き声のこと。警報などに使われるサイレンの音と似ているため、登場人物たちはこれを「サイレンのような音」と表現している。0時、6時、12時、18時の計4回、堕辰子の鳴き声が異界中に鳴り響き、これに導かれるように屍人たちは海還りを始める。
2.→『SIREN』
3.合石岳のサイレン小屋で鳴らすことができるサイレン。これを鳴らすと屍人たちが何故か一定の場所に集合する。
関連堕辰子海還りサイレン小屋

サイレン小屋(さいれん・ごや)
合石岳にある小屋。おそらく、鉱山で働いていた人たちに時間を知らせるためのサイレンを、ここで鳴らしていたものと思われる。
ここの屋根には奇妙な紋様があり、その付近を空魚が飛び回っている。
関連合石岳空魚

酒瓶(さか・びん)
田掘の廃屋の倉庫に保管されてあったもの。
恭也が石田徹雄を罠にかけるために利用された。
なお、この酒瓶の銘柄は、石田徹雄が利き酒大会でもらった物と同じ「大予言」。ちなみに大吟醸である。
関連大予言廃屋須田恭也石田徹雄

酒(さけ)
エチルアルコール(エタノール)を含んだ飲料のこと。アルコール飲料、ハードドリンクなどとも呼ぶ。日本の酒税法上では、1%以上のアルコール分を含む飲料のことを言う。
原材料に含まれる糖分を発酵させて、エチルアルコールを生成し、作られる。原料としては、ブドウやリンゴなどの果実、米・麦・トウモロコシなどの穀物、ジャガイモ・サツマイモなどの根菜類、その他サトウキビなどが挙げられ、原材料によって作られる酒の種類がある程度決まっている。
酒を飲むと人は酔い、基本的に気分が高揚して陽気になるが、短時間に代謝量を上回るエタノールを摂取すると、血中濃度は上昇し中枢神経系を抑制することで急性アルコール中毒になり、最悪の場合死に至る。また、長期間にわたり一定以上のアルコールの摂取を続けると、脂肪肝あるいはアルコール性肝炎を併発する。また精神疾患であるアルコール依存症(慢性アルコール中毒)になる危険性がある。
未成年の飲酒と未成年への酒類の販売は法律で禁止されている。また、酒に酔っている状態での車の運転は危険であるため禁止され罰則が課せられている。
多くの宗教では酒を特別なものとして扱っていることが多く、神道では、御神酒(おみき)は神への捧げものであると同時に、身を清め神との一体感を高めるための飲み物とされる(アルコールを摂取すると赤い水の影響を受けやすいのは、ここから来ているのかもしれない)。またキリスト教のカトリックなどでは、ミサや礼拝の中で赤ワインがイエスの血の象徴とされる。

『SIREN』の中での酒といったら、三島酒造が製造している日本酒、「大予言」。そして酒好きの屍人と言ったら石田徹雄である。
関連大予言日本酒石田徹雄

叫ぶ(さけぶ)
登場人物ができる基本動作。大きな声を出す。
「助けて」や「誰かいないか」などのセリフが多いことからもわかるように、登場人物の目的は仲間を呼ぶことなのだが、ほとんどすべての場合、その声によって呼び寄せられるのは屍人たちというのは皮肉なことである。

佐藤 直子(さとう・なおこ)
企画立案・シナリオを担当した制作スタッフ。ディレクターの外山圭一郎とアート・ディレクターの高橋功とは、コナミ制作ののホラーゲーム『サイレントヒル』でも、共に制作を担当したことがある。
公式サイトの外伝小説『羽生蛇村異聞』は彼女が執筆したものであり、また、奉神御詠歌の作詞をしたのも彼女である。
ゲームでは半屍人役としても出演している。
現在、「黒い手帳」というブログを展開中。
関連羽生蛇村異聞外山圭一郎

「さよなら、兄さん」(さよなら・にいさん)
牧野第3日7:42:44のデモシナリオで言った、"宮田司郎"としての最後の言葉。
宮田はこの言葉を言った時、自分のこめかみに銃口を当てているが、そのさらに後で牧野に銃を向け、射殺している。
こめかみに銃口を当てたのは、"医師・宮田司郎としての自分"と決別しようという意志の表れだったのだろう。
関連宮田司郎

ジェノサイド・エンド
須田恭也後日0:13:33のムービーの通称。スタッフがこのように呼んでいたことが『攻略本』で公表されたため一般に知られるようになった。
あれだけではエンディングという感じはしないが、スタッフロールが流れるためエンディングとして扱われる。おかげで完全にクリアしたと早とちりしてしまう人が続出している。
「バッドエンド」などと称されることもあるが、このエンディングもシナリオの一つであるので、その表現はおかしい。
ジェノサイドとは、人種・国民などの根絶を目的とする計画的な大虐殺という意味。
『THE BUSTER!』をBGMにして、恭也が屍人たちを殲滅していくのが印象的である。
関連須田恭也『THE BUSTER!』

ジェリ缶(じぇり・かん)
ジェラルミン製の燃料タンク。
宮田がガソリンを運ぶために利用した。
ちなみに竹内が吊り橋を燃やすために拾ったガソリン入りのジェリ缶は、宮田が使ったものと同じものである。
関連ガソリン宮田司郎竹内多聞

シェル化(しぇる・か)
屍人が一定のダメージを受けて、うずくまっている時の通称。屍人はこの状態になって体力と傷を回復する。この状態になると屍人の体が固くなるのか、殴っても「カン」という音とともに弾かれてしまう。
屍人の武器が奪えないのは、シェル化して手が硬直しているから、という理由付けがプレイヤーの間でなされているが、本当にそうなのかは不明である。ゲームの都合とも考えられる。
シェル状態の屍人の背中から湯気のようなものが立ち上っているが、この湯気の正体は不明。

視界ジャック(しかい・じゃっく)
幻視によって他人の視界を覗き見ること。
これを行うことによって、屍人たちの行動、居場所、そしてその周りの情報などを知り、様々な戦略を練ることができる。
関連幻視

自殺(じさつ)
自分で自分を死に至らしめること。
村が壊滅したことに絶望した志村晃、永遠の若さを求めて湧水に身を沈めた美浜奈保子、春海を逃がすためにその身を犠牲にした高遠玲子、過去に村を壊滅に追いやってしまったことに耐え切れなくなった牧野怜治と、動機は異なるにせよ多くの人が自殺している(自殺するつもりはなかったが結果的に自殺してしまったという者もいるが)。また、水門の底でサイレンの音の誘惑に耐えていた人間たちを解放するために、自らの命を犠牲にした宮田も自殺した人間の一人と言える。
関連志村晃美浜奈保子高遠玲子牧野怜治宮田司郎

地震(じしん)
聖婚の儀式に失敗すると、村の一部が異界に引きずり込まれる。そして現世では、引きずり込まれた地域は、地震よって起きた土砂災害に飲み込まれたことになっている。
関連儀式土砂災害

「しつこい」
煩わしいほどくどいこと。
宮田は屍人化して襲ってくる恩田理沙に対してこの言葉を言ったが、同時に恩田美奈に対しても言っていたのだと思われる。現に美奈は「男に尽くすタイプだが、思い詰めるあまりに執着しすぎる」性格らしい。
関連宮田司郎恩田理沙恩田美奈

シナリオセレクト
自分のプレイしたいシナリオを選択できる機能のこと。最初はこの機能が開放されていないが、「Continue Next Loop...」の表示が3回出ること(つまり最初の警官ステージを含め、19回シナリオをクリアすること)を条件に開放される。
終了条件2のための必要行動を満たすためや、アーカイブを集めるのに便利な機能だが、未クリアのシナリオをプレイしている途中はシナリオセレクトをすることができない。

篠田 光亮(しのだ・みつよし)
須田恭也のモデルと声を担当した役者さん。
鰍yONE所属。1981年10月1日神奈川県生まれ。A型。特技:アコースティック・ギター、書道(二段)、趣味:作詞作曲、サッカー、ドライブ。
アコムのCMで小野真弓と競演したこともある。
現在は JACK JACK というグループの1人として活躍中。
なお過去に運営していたブログ「八代目 篠田光亮」はコチラ
関連須田恭也

屍人(しびと)
人が赤い水を体内に吸収し、その状態で死ぬか赤い水が一定量を越えるかすると屍人化する。
まずは人としての原型をある程度とどめた半屍人に変容し、海送り・海還りを行うことによって犬屍人・蜘蛛屍人・羽根屍人・頭脳屍人といった完全な屍人へと変化する。
屍人化した人間は、いかなる傷を負っても治癒または再生するため不死身の存在となり、その目には幻想的な風景が見えるようになる。
そのため普通の人を見ると、自分たちと同じような素晴らしい世界に招き入れるために赤い水を飲ませようとして襲い掛かる。
最初は単なる恐怖の対象だが、慣れてくると妙に可愛く感じられてくるという不思議な存在でもある。
関連半屍人犬屍人蜘蛛屍人羽根屍人頭脳屍人
赤い水再生

屍人ノ巣(しびと・の・す)
日の光を嫌う堕辰子を迎える場として、屍人たちが村の中心部である大字粗戸の窓や扉を板切れなどで封鎖した結果、その規模が膨れ上がってできた「違法建築」。
内部は何層にも分かれており、もっとも深い第四層には日の光はまったく届かず、巣の中心には異界と常世を結ぶ水鏡が位置する。
宮田によって水門が爆破された後は、濁流により半壊する。
関連大字粗戸水鏡「違法建築」

屍人文字(しびと・もじ)
屍人化すると読み書きできるようになる文字。ローマ字を基調とした26文字と数字(数字は普通のアラビア数字)で文章を構成する。
信者帳に書かれていた文字や、知子がノートに書いていた文字などがこれである。
何も見ずにこれを読み書きできたら、あなたは立派な屍人です。

志村 晃(しむら・あきら)
27年前の土砂災害によって妻と息子を失い、天涯孤独の身となった老人。猟師を生業としてる。
羽生蛇村には神代家の血筋が持つ幻視の能力をわずかながら持つ者が時おり現れるが、志村家はそういった者を多く輩出する家系のようである。なかでも晃と従兄弟の貴文は、一族の中でも特に「勘の鋭い者」であり、「村の人間はなぜ求導女が年をとらないことに対し、なんの疑問も抱かないのか」という村の歪みに気付いていた(普通の村人は求導女の不死性について考えると、頭がぼんやりしてそのことについて考えられなくなる)。しかし貴文がそうした疑問を周囲に騒ぎ立てたのに対して、晃はその疑問を黙殺し、「神代家と教会には干渉しない」という古くからの村の因習を続けた。
妻と息子、そして従兄弟を失った晃は、以来厭世的になるが、家族が眠る村からは離れられず、一人で山にこもって暮らすようになる。
異界に取り込まれ助からないことを悟った晃は、自分が屍人という化け物になる前に自害しようとする。しかし赤い水の影響によって生き返った晃は屍人としての生活を始める。
竹内家とは親交があり、そのため屍人化してもなお多聞を撃つことにためらいを覚えた。
海送りを終えた後は羽根屍人となり、牧野(宮田)を襲った。
名前の元ネタとなったのは『マタギ』という映画の主演を演じた西村晃。
モデルと声を担当したのは加藤忠男。
関連猟師狩猟用村田銃志村晃一志村貴文竹内多聞
加藤忠男

志村 晃一(しむら・こういち)
志村晃の息子。
求導女という村の歪みを黙殺する父親の晃よりも、それに抗って監禁された貴文の考えに傾倒し、行動を起こし、その結果、秘祭に使われる御神体を盗み出す。そして教会で出会った先代・美耶子と逃げる中、御神体を盗んだことで起こった災厄によって異界に巻き込まれてしまう。
異界で次第に赤い水の影響が身体を蝕んだ晃一は、逃げ込んだ旧宮田医院で半屍人化してしまう。人間として最後まで抗いたいと願っていた晃一は、先代・美耶子に自分の身体を杭で打ちつけさせることで、赤い海へ還ることを拒んだ。
旧宮田医院の霊安室で杭に打ちつけられていたのが彼である。
『異聞』の第二話、第四話に登場している。
関連神代美耶子志村晃志村貴文羽生蛇村異聞

志村 貴文(しむら・たかふみ)
志村晃の従兄弟。昭和8年6月18日生まれ。大字波羅宿に居住していた。
志村家にしばしば輩出される「勘の鋭い者」の一人で、八尾の正体に薄々感づいていた。そしてそのことを村中に言いまわったため、狂人として宮田医院に監禁される。
周りの目を盗んで、新病棟建設のために使われなくなった旧宮田医院になんとか逃げ込むが、そこで屍人化。自らの身をもって羽生蛇村の暗部を経験する。
『異聞』第四話では、貴文の視点から物語が展開されている。
関連志村晃羽生蛇村異聞

しゃがみ歩き(しゃがみ・あるき)
登場人物たちができる基本行動。しゃがんでゆっくり静かに歩くことで、屍人たちに気付かれにくくなる。
しかし実際にやってみると分かるが、短時間やっただけでもかなり疲れるため、逆に見つかりやすくなると思われる。

蛇頭峠(じゃこうべ・とうげ)
合石岳の北方面にある峠。
志村と美浜とが出会ったものの、永遠に生きる女になりたいと(わけが分からないにしても)返事をした美浜に愛想をつかして、志村が立ち去って別れた場所でもある。
関連志村晃美浜奈保子

写真(しゃしん)
1.羽生蛇村小学校折部分校が、合石岳へ遠足に行った時の撮った写真。「やさしい」校長、名越栄治と生徒たちが非常に楽しそうに写っている。
2.→開通記念集合写真
3.志村晃が持っていた古びた写真。志村晃、志村晃一、竹内臣人、竹内多聞が一緒に写っている。志村・竹内両家に親密な交流があったことが、この写真から分かる。志村が捨てた直後に安野が拾い、安野の手を通して竹内に渡された。多聞が志村晃を思い出すのに必要とされた。
4.旧宮田医院資料室にあった、八尾比沙子が写っているアルバムの写真。昭和41年に撮影されたものだが、そこに写っている八尾は、現在とまったく変わらぬ姿である。多聞はこの写真から、八尾がすべての元凶であることを知った。
5.→航空写真
6.吉村家にあった双子の写真。ここに写っている双子の赤ん坊こそ、数奇な運命に巻き込まれる以前の牧野と宮田の幼き姿である。
関連合石岳名越栄治
志村晃志村晃一竹内臣人竹内多聞安野依子
八尾比沙子
牧野慶宮田司郎吉村孝昭吉村克昭双子

シャドウ
ユング心理学における「元型」の一つで、自らの中に覆い隠されている人格の影の部分。普段は、観念や常識というもので否定されている欲求が、無意識の中で発生し潜在し続ける。
シャドウは影の存在であるため、基本的ににその存在をシャドウであると、自分の内に直接認識することは出来ない。しかし同性の他人の思い浮かべる嫌な側面(たとえば要領が良くてずるい、頑固で怒りっぽいなど)から、自分の内に潜むシャドウの性格を知ることができる。
ただしシャドウという存在は、「悪いもの」「不要なもの」として消してしまえば良いというものではない。シャドウとは本来、自分自身の全的な面を持つ心のうちにある、自我とは逆の性質を持つ存在でしかないのである。むしろ無意識へ抑圧されたシャドウと意識が統合された時、真の自己へと到達することがある。

宮田司郎は数奇な運命によって、村の影の部分である病院で育てられ、そして光の存在とも言うべく教会のために手を汚すことを課せられていた。しかし運命が違えば、自分こそが教会の求導師として脚光を浴びるはずだったのである。同じ顔を持ちながらまったく逆の運命をたどっている宮田と牧野…。宮田にとって、求導師としての自分はシャドウとして抑圧されながらも肥大していった。
そして第3日7:42:44で宮田司郎の、吉村克昭のペルソナとシャドウは融合することになる。
関連ペルソナ宮田司郎牧野慶吉村克昭

蛇ノ首谷(じゃのくび・たに)
山間にある地域で、昔は合石岳から運ばれる採掘石の選鉱所として活気のあった場所だったが、今では人気もなくひっそりとした場所。谷の中腹には折臥ノ森がある。
地盤が弱いからと、牧野に心配された場所でもある。
関連折臥ノ森合石岳

シャベル
土・砂などをすくったり穴を掘ったりするのに使う道具。漢字では円匙(えんし・えんぴ)と書く。恩田美奈が武器として使用していた。宮田が美奈を埋めるために使ったものを拾って使ったのだと思われる。
西日本ではこれをスコップと呼ぶこともある。
関連恩田美奈宮田司郎

銃(じゅう)
拳銃、小銃、機関銃など、火薬や様々な気体の圧力を用いて弾丸を発射する武器の総称。日本では民間人が銃を所持することは厳格に規制されているが、昔、軍とつながりを持っていて、井戸などに武器を隠していた羽生蛇村では、比較的容易に武器を調達することができる。おかげで屍人たちの多くは拳銃や猟銃を所持し、人間たちを容赦なく撃ち殺す。
人間の中にも、怪しいルートで仕入れたり、仕事柄持っていたり、屍人から奪ったり拾ったりして、銃を所持している者もいる。
関連狩猟用狙撃銃狩猟用村田銃26年式短銃
38口径警察銃38口径短銃

週刊粕取(しゅうかん・かすとり)
蛇ノ首の選鉱所内の休憩所の棚にあった雑誌。定価350円(本体333円)。知るだけ無駄なびっくりNEWSがてんこもり、脳も溶ける脱力NEWSマガジン、と銘打っている。
××村三十三人殺しについてや、人食いワニを食べたワニ食い男がワニに変身したとか、日本一まずい缶コーヒーで死亡したとか、「明日のマリコ」に謎の声が聞こえるとか、通常暮らしていく上では必要ない、そして真偽の程もかなり微妙な内容が盛りだくさんとなっている。
しかし、サイレンをプレイした人にとっては、意外に興味深い内容がたくさん載っているように思われる。
カストリとは焼酎やエチルアルコールに酒粕で日本酒風の味付けをしたもので、アルコール度の高さというよりも質の悪さで3合で酔いつぶれるくらいのもの。そこから転じて、3号でつぶれる(廃刊になる)くらい粗悪で低俗な雑誌を総称としてカストリ雑誌と呼んだ。戦後、それまで規制されていた出版が自由になったことにより、そのようなカストリ雑誌が続々と出版された。
余談だが、表紙に安野依子役の水野雅美が載っている。探してみてはいかがだろうか?
関連××村三十三人殺し東エリ明日のマリコ

集団就職(しゅうだん・しゅうしょく)
就職活動を集団で行うこと。特に日本の高度経済成長期に盛んに行われた、農村から都市部への大規模な就職活動をさす場合が多い。現在ではほとんど死語に近い。
典型的な集団就職として、農家の次男以降の子が中学校や高校を卒業した直後に、都市部の工場などに就職するために集団就職列車という列車に乗って旅立つパターンが有名である。就職先は東京が多く、中でも上野駅で降りることが多く、井沢八郎の「あゝ上野駅」という唄の歌詞にはその情景が表され、集団就職する若者に、勇気と感動を与え続けた。
集団就職した若年の労働者は、将来性が高いという意味と、安い給料で雇えるという意味から「金の卵」と呼ばれてもてはやされ、就職希望者数に比べて求人数が多くなった時期には、さらに貴重な人材であるとして「月の石」と呼ばれ、高度経済成長を陰で支え続けた。しかし単純労働が主体であったため、雇用条件や作業環境もかなり厳しく、離職者も多かったようである。

恩田理沙は中学を卒業したあと集団就職で上京してから数年間、スーパーのレジ打ちをしていたが、いろいろあって帰郷する。
関連恩田理沙

修羅の団欒(しゅら・の・だんらん)
美浜奈保子が1998年に出演したVシネマの題名。
元ネタはいろいろ考えられて不明だが、『修羅のみち』というVシネマか。
※美浜の履歴書には「VS」と書かれてあるが、VシネマはV Cinemaであるから「VC」が正しいと思われる。
関連美浜奈保子

終了条件(しゅうりょう・じょうけん)
プレイヤーがステージをクリアするための条件。終了条件1と終了条件2に分かれる。
終了条件1は他の誰の行動に左右されずにクリアできるが、終了条件2は他の誰かが特定の行動を行わないためにクリアできないこともある。
基本的に終了条件2という特定の行動をすることで、堕辰子の首を落とし春海が異界から脱出するという、限りなく絶望の少ないたった一つの可能性にたどり着くことができる。

狩猟免許証(しゅりょう・めんきょ・しょう)
狩猟することができる人的な資格があるという証明書で、狩猟に用いる道具によって甲種、乙種、丙種に分かれる。甲種は網や罠を用いた狩猟を行う者、乙種は銃器(空気銃及び圧縮ガス銃を除く)を用いた狩猟を行う者、丙種は空気銃及び圧縮ガス銃を用いた狩猟を行う者が所持する。志村晃は言うまでもなく乙種の狩猟免許証を所持していた。
実際に狩猟を行うためには、この狩猟免許を取得した後に、狩猟をしようとする場所を管轄する都道府県知事に狩猟者登録を申請しなければならない。
余談だが、狩猟者登録をして狩猟が許可される期間は定められていて、北海道以外の区域では基本的に11月15日から翌年の2月15日まで、北海道では10月1日から翌年の1月31日までとされている。志村さん…あなた、猟銃持って何をやっていたんですか?
関連志村晃

狩猟用狙撃銃(しゅりょう・よう・そげき・じゅう)
須田が屍人ノ巣で拾った狙撃銃。装弾数5発。
その手の人から聞いた情報によれば、須田の使った狙撃銃の正式名称はレミントン社のM700。1950年代に登場したこの銃は生産コスト、性能、耐久性のいずれも当時の狙撃ライフルでは群を抜いていて、狩猟や軍隊で今なお第一線に使われ続けている、とのこと。
関連須田恭也

狩猟用村田銃(しゅりょう・よう・むらた・じゅう)
志村が所持していた旧式の猟銃。装弾数8発。
村田銃とは陸軍の村田経芳(むらた・つねよし)が開発した日本初の国産軍用ライフル。志村が持っているのは、明治22年に開発された22年式村田銃とのこと。詳しいことは良く分からないが、あまり評判の良い銃ではないらしい。しかしコレクターの間ではかなり希少価値のあるもののようである。
関連志村晃

消火器(しょうか・き)
初期の段階の火災を消すための、小型で運搬しやすい消防用設備。
対応する火災にによって、A普通火災用(紙・木材などの一般的な火災に使用)、B油火災用(油やグリスによる火災に使用)、C電気火災用(電気的な火災に使用)の3種類に分類される。一般的な消火器はこのすべての火災に対応しているが、エアゾール式の消火器にはてんぷら油による火災に対応していない物もある。
使い方は、まず安全ピンを引き抜き、ホースまたはノズルを火元に向ける。そしてレバーを強くにぎると、中の消化剤がホースまたはノズルから噴射され消火される。
消火器の耐用年数はおおむね8年で、それを過ぎた消火器は早めに取り替えたほうが良い。不要になった消火器を処理する場合は購入した販売店か専門業者に引き渡せばよい(ただし有料)。
サビが付着していたりキャップの緩んでいたりする消火器を使用すると、爆発し、死亡することもある。
恩田理沙が恩田美奈の視界を遮るために利用した。異界のものとは言え、30年近く放置されていた物がよく使えたものである。
関連恩田理沙

城聖大学(じょうせい・だいがく)
竹内多聞と安野依子が在籍する大学。
名前の元となったのは成城大学か。
関連竹内多聞安野依子

情報ひろば(じょうほう・ひろば)
羽生蛇村役場の1階の村民ホールにある施設。村の積極的な情報提供により、村民が情報公開制度を利用しやすくなるよう1975年5月に設置された。1976年6月22日にリニューアルオープンし、本棚やパンフレットスタンド、机、椅子などを設置して利用しやすくなっている。
文書検索資料、予算書、決算書、広報あつみ、村勢要覧、村で作成した計画書などが閲覧できる。また、観光マップや各種ちらしなどは自由に持ち帰ることができる。
情報公開制度は1980年頃からようやく展開され始め、1981年に山形県金山町で日本初の情報公開条例が制定されたのであるから、1975年で既に情報公開制度を利用しやすくしようとしている羽生蛇村は、この時点に限っては情報制度が発達していた村と言えるのではないだろうか。

昭和(しょうわ)
1926年12月25日より用いられた年号。「こちら側の世界」では昭和天皇が死去したことにより、1989年1月8日から平成に改号されている。しかし『SIREN』の世界では昭和はいまだ続いており、2003年現在で昭和78年となっている。
製作スタッフが「昭和」という年号を使用した理由として、ゲームと現実を区別するためということと、「昭和」という年号を用いた方がどこか郷愁的で昔を思い出させる感じがすることが挙げられるだろう。
しかし現在まで昭和が続いている『SIREN』の世界…。いったい昭和天皇の年齢は何歳なのだろうか…。
関連昭和51年昭和78年

昭和51年(しょうわ・ごじゅういち・ねん)
西暦1976年。しばしば「27年前」と言い表される。
この年にも聖婚の儀式を行うはずであったが、志村晃一の手によって堕辰子の首が盗まれたことと、先代・神代美耶子が逃げ出したことによって失敗に終わる。
竹内多聞、宮田司郎、牧野慶、志村晃などにとっては非常に因縁深い年であると言える。
この年にどのようなことが起きたのかは、公式サイトの『羽生蛇村異聞』に詳しい。
関連羽生蛇村異聞

昭和78年(しょうわ・ななじゅうはち・ねん)
西暦2003年。
『SIREN』の登場人物たちが本来戻るべきであった時。

信者帳(しんじゃ・ちょう)
眞魚教の信者の名前を書き連ねたもの。
信者の名前の上には屍人文字で「めざめよ」と記されているページもある。1300年以上もの長い間生き続けた八尾比沙子は「自分がどういう存在なのか」分からなくなっていることがある。そんな八尾は、この「めざめよ」という文字を見て、自分が「堕辰子復活を企てる」人間であることを思い出すようにしているのである。
関連八尾比沙子眞魚教

真説羽生蛇村事件(しんせつ・はにゅうだむら・じけん)
開発スタッフが用意したサイト都市伝説調査隊の中のコンテンツのひとつ。
「××村三十三人殺し」と須田の屍人殲滅との関連性について言及している他、羽生蛇村にまつわる噂についてもいくつかまとめている。
関連都市伝説調査隊
××村三十三人殺しジェノサイド・エンド

新読丸(しんとくまる)
写真週刊誌の名前。
2001年9月7日号には、子供を中心に多数の犠牲者を出した水難事故についての記事が掲載されている。この事故の際、鈴木玲子という名前の小学校教員が、的利照一の2人の子供を救出しながらも、自分の娘である鈴木めぐみを死なせるという悲劇を起こしている。この鈴木玲子という教員は、言うまでもなく高遠玲子のことである。
折口信夫の『死者の書・心毒丸(しんとくまる)』か寺山修司の『心毒丸』が名前の元ネタか。
関連高遠玲子鈴木めぐみ的利照一

水門(すいもん)
1.眞魚川上流にある眞魚川水門のこと。牧野(宮田)に爆弾で破壊された。
2.刈割にある水門。川の流れを止めるため、須田によって閉じられた。
3.屍人ノ巣にある水門。須田によって開けられ、これのおかげで竹内多聞は自宅に戻る経路を確保できた。
4.羽生蛇水門のこと。
関連眞魚川水門刈割屍人ノ巣羽生蛇水門

図画(ずが)
図と絵。または絵。
四方田春海が書いた絵には、暗色で塗りつぶされた背景に美耶子とケルブと思われるものが描かれている。
2002年3月に両親を亡くした春海だが、いきなりこんな絵を書かれたら心配するなと言う方が無理である。
関連四方田春海

スカイフィッシュ
1995年以降アメリカを中心に世界各地で報告されている謎の飛行物体。別名「フライングロッド」とも「RODS」とも呼ばれる。色は白色または半透明で、筒状の物体にヒレのようなものがついた形状であるとされる。ヒレは三対あるのが一般的であるが、まれに四対あるものもあるらしい。空中を高速で移動するため、肉眼で捕らえることはきわめて困難であり、速さは80kmから300km位とされている。
発見者はホセ・エスカミーラというビデオ編集者。ビデオに写るノイズが気になってコマ送りで調べたところ、ようやくこのスカイフィッシュが発見された。
発見された場所がロズウェルというUFOの目撃例が多い場所でもあることから、スカイフィッシュの正体はUFOだとする説なども多く見られる。
他にもいまだ発見されていない生物、未確認動物UMA(Unidentified Mysterious Animals)の一種であるとする説や、政府が軍がスパイ目的などのために作った生物であるとする生物改造説、アノマロカリスという古代の生物が進化したものだとするアノマロカリス説など、スカイフィッシュの正体については諸説見られる。
その中でも最近定説化しつつあるのは、昆虫誤認説である。これはフジテレビ系列で放送している「奇跡体験!アンビリーバボー」で検証した結果出た説で、比較的高速で移動している昆虫の残像が細長く写っているというものである。

羽生蛇村では「空魚」と呼ばれ、合石岳のサイレン小屋付近を飛び回っている。
関連空魚

杉田洋品店(すぎた・ようひん・てん)
大字粗戸にある洋品店。
竹内多聞はここから松川屋に電話をして屍人を誘導した。
また四方田春海は、杉田洋品店の看板を利用して屍人をゴミ箱へ誘導した。

スクーター
一般的には原付(原動機付自転車)と呼ばれるもの。ただし原付は排気量が50t以下であるのに対し、スクーターには400tを超えるものも存在する。「原動機を座席の下に設け、前方に足踏台のある、車輪の直径が22インチ以下であるような二輪自動車」と定義される。
アメリカで1910年に開発された「AUTOPED」という、子供の乗り物のスケーター(スクーターとも言う)にエンジンを積んだようなものが、世界初のスクーターとも言われている。
語源については、上記のように、初期のスタイルが子供用玩具のスケーターに似ていたことが関係あるように思われるが、イギリスでGILBERT COUPLING社が発表したヨーロッパ初のスクーターの「SKOOTAMOTA」から来ているという説の方が有力である。しかし、いずれにせよ語源を定かにした説は見当らない。
多くは変速操作が不要のオートマチック・トランスミッション(オートマ)で、女性がスカートでも乗れることからオートバイの中で最も人気が高い種類である。
イタリアの「VESPA」が有名。

刈割には乗り捨てられたスクーターがあり、これを使うと知子の刈割ステージがクリアしやすくなるとされているが、これを使わなくてもクリアできるどころか、使った方がクリアしにくいため、存在にすら気付かないで完全クリアしてしまうプレイヤーも多い。
関連前田知子刈割

「少し黙っていてくれ」(すこし・だまって・いてくれ)
竹内の初日2:18:34にて、騒ぎ立てる安野依子を黙らせるために竹内が言った言葉。しかし、安野はそれを言われた直後に再び騒いでいる。
最初に溜息を「はぁ…」と吐くことと、少し怒り気味に言うのがポイント。
関連竹内多聞

スコップ
柄の短い、小型のシャベル。園芸に用いられることが多い。
恩田理沙がマナ字架のメダルを掘り起こすために利用した。
西日本ではこれをシャベルということもある。
関連恩田理沙

鈴木 めぐみ(すずき・めぐみ)
高遠玲子の娘。2001年夏に海水浴を襲った高波に飲み込まれ2歳の若さで死亡。
ただの教え子である四方田春海を助けることに高遠が執着する裏には、助けられなかった娘・めぐみを春海に投影させていることが、少なからず影響しているものと思われる。
関連高遠玲子四方田春海

鈴木 玲子(すずき・れいこ)
高遠玲子の結婚時の名前。
離婚してからは旧姓の高遠に戻している。
関連高遠玲子

須田 恭也(すだ・きょうや)
ホラーやオカルト系の映画やテレビ番組が好きな好奇心の強い、中野坂上高等学校に通う16歳。羽生蛇村にかけられた呪いの輪廻を解放する役目を背負う。
7月の終わり、恭也はオカルト系掲示板に書き込まれた「××村三十三人殺し」に関する話題を偶然ネット上で発見する。それを見て羽生蛇村に興味を持った恭也は、「少し盛り上げてやろうかな」くらいの面白半分な気持ちで、自慢の折畳式マウンテンバイクを携行して、一人で羽生蛇村を訪れる。しかしそのために村の異変に巻き込まれてしまう。
石田徹雄によって左胸を撃たれた恭也だったが、赤い水の影響で蘇る。
絶望の最中にいる恭也だったが、偶然出会った少女・神代美耶子を助け、異界から逃げ出すため、美耶子と共に火かき棒片手に行動する。
なんとか逃げ込んだ廃屋で、赤い水の影響により屍人と化そうとしていた恭也であったが、美耶子の血が交じった影響で屍人化を免れ、それと同時に呪いによって永遠の命を得て、宇理炎を際限なく使えるようになる。
美耶子と離れ離れになった恭也は、彼女を探し、救い出すため、美耶子の声に呼ばれるままに安野とともに屍人ノ巣へ侵入する。
それから水鏡に到着するも、その時は既に美耶子の身体は炎に包まれてしまっていた。しかし恭也はその事実を半ば信じることができなかったと思われる。だから恭也は美耶子を探すために、そして「全部終わらせる」という夢の中で美耶子と交わした約束を果たすため行動する。
そして美耶子の血の力を借りて常世の一つであるいんふぇるのに渡った恭也は、呪いの元凶である堕辰子と対峙し、宮田から譲り受けた宇理炎と焔薙の力を使って堕辰子の首を落とすことに成功する。
異界に戻った恭也は春海を現世に戻し、屍人たちを殲滅して、美耶子との約束を果たす。
しかしすべてが終わった時点でも、恭也にとっては美耶子はまだ生きている存在なのだと思う。だから彼はその身が肉塊と成り果てるまで、美耶子を探すために異界をさまよい続けるような気がする…。
モデルと声を担当したのは篠田光亮。
関連神代美耶子SDKオカルトランドマウンテンバイク
火掻き棒38口径警察銃狩猟用狙撃銃宇理炎
焔薙中野坂上高等学校 ジェノサイド・エンド
篠田光亮

「ずっと言うとおりにしてる」
(ずっと・いうとおり・に・してる)
「私の言うことだけを聞いて行動しろ」という竹内の言葉に安野が放った嘘。しかし安野自身はこの言葉が嘘であるとは微塵も思っていないようである。
関連安野依子

頭脳屍人(ずのう・しびと)
人間狩りを任務とする屍人を束ねる存在で、それぞれ数体の犬屍人、蜘蛛屍人、羽根屍人を統轄する。外観的には他の(完全な)屍人とは違って人間の姿をかろうじて残しているものの、頭部はさまざまな形態に変容しているのが特徴。頭脳屍人が倒されると、その間、犬屍人と蜘蛛屍人、羽根屍人は行動不能に陥る。
人間より知能の劣る屍人の中で、頭脳屍人だけは半屍人と同じく人間だった頃の記憶をおぼろげに残す者が現れる。
戦闘能力は他の屍人に比べると劣るため、人間が近づくと全力で逃げ出す者が多いが、稀に強いものもいる。
どのような条件で頭脳屍人になるのかは不明。
登場人物の中では、恩田理沙、恩田美奈、高遠玲子、名越栄治が頭脳屍人と化した。
頭脳屍人と書いて「ブレイン」と読むのが正しいようだが、あまり浸透していない。
関連恩田理沙恩田美奈高遠玲子名越栄治
犬屍人蜘蛛屍人羽根屍人

澄子(すみこ)
長い間生きてきた八尾比沙子は、さまざまな人格が入れ替わっている。そのうち、神代家の女中としての人格がこの「澄子」である。
『異聞』第二話からも読み取れるように、この澄子は、求導女としての八尾比沙子と同様に、慈愛に満ちた女性であり、そのため神の花嫁であるはずの先代・美耶子を、神代の屋敷から逃がしている。
しかし、『異聞』第四話に出てくる澄子は、みずから逃がした先代・美耶子を病院地下室に幽閉するという、矛盾した行動を取っている。それは、この時、澄子の人格と比沙子の人格が複雑に切り替わっているからである。
アーカイブNo.083の「神代家お手伝いの日記」はこの澄子が記したものである。
関連八尾比沙子神代美耶子(先代)羽生蛇村異聞

住吉 理栄(すみよし・りえ)
前田母・前田真由美のモデルと声を担当した役者さん。

関連前田真由美

聖歌集(せいか・しゅう)
来訪神の威光を称える歌を収めた歌集。
代表的なものが『奉神御詠歌』であると思われる。
関連奉神御詠歌

生徒手帳(せいと・てちょう)
前田知子が持っていた羽生蛇村立中学校の生徒手帳。
屍人が拾って蛭ノ塚の社の倉庫にあるバケツに隠してあったのを、牧野がわざわざ見つけた。持っているのがいやなのか、拾ってからは再びバケツに戻している。
関連前田知子

整理整頓(せいり・せいとん)
上粗戸の眞魚川護岸工事現場に貼られている安全標識のひとつ。
安全メットをかぶった人が、ウインクしながらOKのサインをしている。
関連眞魚川護岸工事現場

石碑(せきひ)
1.羽生蛇村の様々な場所にある石碑。獅子の石碑、人間の石碑、鷲の石碑、雄牛の石碑が、それぞれ蛇ノ首谷、刈割、合石岳、田堀の廃屋の台所にある。これらを倒し、刈割の灯篭に火を順番どおりに灯すことで、木る伝の封印が解除される。
どうでも良いが、宮田は足で蹴り倒している。
2.旧宮田医院の中庭にある石碑。宮田医院の設立者の半身像か。これを押し動かすと、隠し地下への入り口が出てくる。
関連木る伝灯篭蛇ノ首谷刈割合石岳田掘廃屋
旧宮田医院

石窟(せっくつ)
蛭ノ塚の民家近くにある、水辺に流れ着いた漂着物を寄り物として祀ってある石窟。
安野依子をここに隠すと、何を思ったか布切れを拾う。
関連蛭ノ塚

絶望(ぜつぼう)
希望を失うこと。
登場人物の中には、すべてに絶望して自殺する者すらいる。異界という場所にいてはそれも無理ないことと言えるかもしれない。
また、『SIREN』のキャッチコピーは「どうあがいても、絶望」である。
関連どうあがいても、絶望

ゼラチン
屍人たちは人間であった時の習慣を繰り返し、時には食事の真似事をする場合がある。その時に屍人が食べているものの正体は不明だが、「謎の赤いゼラチン質」の物を食べているとのこと。
なお、人肉ではないようである。

先生(せんせい)
教員・医師・芸術家・学者・政治家などの敬称。
ゲーム本編の中にも何人かの「先生」と呼ばれる人物が登場する。
関連竹内多聞宮田司郎高遠玲子名越栄治

掃除用具入れ(そうじ・ようぐ・いれ)
その名の通り、掃除用具を収納する箱。学校では教室のはじっこのところに置いてあることが多い。学校でかくれんぼをする際、しばしば用いられる場所のように思われる。
春海を、1・2年教室か3・4年教室のいずれかの掃除用具入れに隠れさせると、後に職員室で春海から蝋燭を手渡される。
また、美浜を掃除用具入れに隠れさせようとしても、「狭くて汚くて入れそうにない。」と表記される。
どうでもいい、掃除用具入れを使ったいたずら(良い子はマネしちゃ駄目)。
1.あらかじめ掃除用具入れの中に隠れておいて、掃除用具入れを開けた人をびっくりさせる。ただし、開けてくれる人がいないと虚しいことこの上ないので注意。
2.掃除用具入れの扉にほうきなどを立てかけるようにして扉を閉めると、何も知らずに扉を開けた人は、いきなりほうきなどが倒れてきてびっくりする。
関連羽生蛇村小学校折部分校蝋燭
四方田春海美浜奈保子

卒業文集(そつぎょう・ぶんしゅう)
卒業アルバムのメインとなっている生徒たちが書いた作文集。学校での思い出や将来の夢が内容の大半を占める。
美浜奈保子は、県立石黒中学校の卒業アルバム「奇跡」で、「将来の夢」という題で作文を書いている。内容は以下の通り。
将来の夢  3年6組 田中奈保子

 私の野望は、テレビに出て有名になることです。歌を歌ったり、お芝居をしたり、色々やってみたいと思います。
 いつまでもキレイで、たくさんの人達に喜ばれるアイドルになりたいです。
 そのためには、高校生になったらすぐにいろんなオーディションをいっぱい受けてグランプリをとってデビューしたいです。
 本当は、オーディションではなくてスカウトされてデビューするのが一番良かったのですが、そのためには東京の原宿に毎日行かないといけなくて大変なのであきらめようと思います。
 デビューした年には絶対に新人賞をとりたいです。紅白にも出ておじいちゃんやおばあちゃんやお父さんやお母さんや弟や妹や皆を喜ばしてあげたいと思います。
 アイドルになったら、芸能人とつきあいたいです。あとは映画とかにも出たいです。
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関連美浜奈保子田中奈保子



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